
海と船の企画展「青函連絡船100年」
人々と貨物、夢とロマンと思い出をのせて
1904年、北海道鉄道の函館−小樽間が全通し、津軽海峡をはさんで本州の鉄路(日本鉄道上野−青森間)と向かい合うことになりました。すでに青森−函館間には日本郵船が定期航路を開設していて、これが自動的に鉄道連絡船の役割を負うことになります。
1905年に福島−青森間鉄道が全通。これを期に、日本鉄道は独自に青森−函館間に航路を開設することを決意し、新式の蒸気タービン船2隻をイギリスに発注します。
1906年3月31日鉄道国有法公布、11月1日に日本鉄道は国有化されます。このとき日本鉄道が発注した2隻の船はまだ建造中でしたが、そのまま国鉄に引き継がれます。船名は東北に縁のある歴史上の人物、阿部比羅夫、坂上田村麻呂からとられ、比羅夫丸、田村丸と名づけられました。
1908年3月7日、青森−函館間に比羅夫丸が就航、田村丸は少し遅れて4月4日から航路に就きました。これが、国鉄青函連絡船のはじまりです。以来80年、1988年3月13日に青函トンネルの開業にともない終航となるまで、本州と北海道を結ぶ大動脈として活躍しました。
たくさんの人々と貨物、そして、夢とロマンと思い出をのせて、青函連絡船は走り続けました。2008(平成20)年3月は、国鉄青函連絡船が運航を開始して100周年、そして終航から20周年となります。そこで、もういちど、青函連絡船の歴史と果たした役割りを振り返ります。
会期:2007年7月20日(金)〜8月20日(月)
会場:函館駅多目的ホール(入場無料)
主催:特定非営利活動法人語りつぐ青函連絡船の会
協賛:北海道旅客鉄道株式会社函館支社
後援:函館市/青森市/青森・函館ツインシティ推進協議会
協力:函館西部会郵便局
この事業は競艇の交付金による
日本財団の助成金を受けて実施します。
[今後の開催予定]
第2期:2007年9月26日(水)〜10月9日(火)
第3期:2008年3月7日(金)〜4月7日(月)